小さい頃から友達と遊んでいても
相手が何を考えているのか
どう感じているのか
言葉がなくてもなんとなく…分かってた。
だから先へ先へ気をまわし、
友達が嫌な思いをしないように
考えながら考えながら振舞う。
これは、
ごく自然に身についた私の性格です。
でも成長するにつれ
幼い頃のように上手く振舞えなくなっていった。
辛くて、心細くて、苦しくて…
自分で自分を追い詰めるように
なってしまったのです。
相手の気やエネルギーを
敏感にキャッチするあまり
負のエネルギーを出されると
頼まれてもいないのに
何とかしなきゃと頭が反応し
考えているうちに
その負のエネルギーにのまれてしまう。
相手の体調が悪ければ、
自分も同じような症状で具合が悪くなる。
人が怒られていれば
自分が怒られているみたいで辛い…
自分には関係ない自分以外のことで
心と体はクタクタ。
自分の気持ちより
先ずは相手の気持ちを優先!
もうそこには本当の自分はいませんでいた。
人と触れ合うのは大好きだし
人当たりが良くて社交的だと思われていたけど、
それは装った私。
葛藤の末、心の中で人と距離をとるようになり
いつの間にか
本当の自分を心の中に閉じ込めてしまったのです。
思い起こせば物心ついた頃から
いつもひとりで
心の中の「誰か」と会話をしていた。
他愛のない会話から悩み事、
色んな事を話してきた。
その「誰か」は私の気持ちを汲み取り
何にでも答えてくれる。
そして、時にそれは声になって
私を誘導してくれた。
私だけにしか聞こえない声で…
たぶんそれは本当の自分の声。
自分の魂の声。
心の中にいる「誰か」と会話をしながら
魂の声に導かれながら生きていると
安心できた。
そして少しづつ本当の自分に戻って行くことができた。
苦しんだ挙句、戻れる場所があったことに気づき
その声をまた信じることができるようになれた。
自分を見失いそうになっても
不安や苦しさを感じても
今は戻れる場所がある。
心の中にいる「誰か」と繋がっていられることが
何よりの幸せだと感じる。
本当の意味で自分を知り
自分の弱さも、欠点も知った上で
今自分が歩みたい道を歩いている。
私のこの性質がエンパスなのか
よく分からないけれど、
私はこれはこれででいいと思っている。
今この瞬間が全て。
今が幸せだから…これでいい。