英語で「Mindful Eating -マインドフル・イーティング-」
とも呼ばれるこの独特な瞑想法
瞑想というより食事方法といった方が
合う気もしますが
簡単で効果大なので(私的に…)
思いついた時に行うお気に入りの瞑想です。
週の殆どを最終電車まじかまで働き
多くのストレスとプレッシャーを
抱え込んでいた40代のころ
自分への精神的フォーローや
身体を思いやる余裕もなく
毎日続く不規則な生活の中
ストレス解消で暴飲暴食に走った結果
自律神経やホルモンバランスが乱れ
心身ともに随分ひどい状態におちいりました。
心と身体と脳のバランスが崩れてしまった…
このままじゃダメだなと思っている時
ヨガをやっている友人から勧められたのが
「食べる瞑想」でした。
彼女から教えてもらった瞑想法は
レーズンを一粒ずつ観察しながら食べる
というものでしたが
レーズン以外にナッツやプチチョコ
おにぎりでも代用できるということを知り
今は大好きな「おにぎり」で行っています。
食べる瞑想=五感を使って食べる
一人でいられる静かな場所で
(テレビもラジオももちろんスマホも禁止‼)
食器の上におにぎりをのせ、姿勢を正し始めます。
※それぞれ20~30秒をかけるイメージで。
ステップ1:注意を向ける
食べる前におにぎりを観察します。
手に取った感触、香り、重み、形、色
お米がおにぎりとして一体となっている様子
五感で感じるとれる全てを、まず観察します。
ステップ2:食に集中する
軽めの一口を口の中に入れます。
噛まずにゆっくり口の中で移動させ
先ずごはんの形状の変化を楽しみます。
その後ゆっくり噛みはじめ
口の動き、咀嚼音を観察します。
そして、手は膝に置き
噛むことだけに没頭し
咀嚼と味わいに全神経を注力します。
味や香りを感じたら、それを観察します。
五感を使い、その味わいを楽しみ尽くします。
次々と口の中に入れたくなる衝動が湧いてきたら、
その気持ちを受け止めながらも
従わないようにします。
食べることから注意がそれて、
心(頭)の中でほかのことを考え始めたら、
それに気づいて、食べることに意識を戻します。
最後まで咀嚼して、ゆっくりと飲み込み、
それがのど元を通り過ぎ、胃に落ちていくのを
感じます。
ステップ3:余韻を味わう
飲みこんだらそのまましばらく口の中の感覚を
味わいます。
急ぐ気持ちにならないように、
2〜3回深呼吸をします。
そして、次の一口を口にする…
二口目以降も同じように丁寧に味わいながら、
時間をかけて食べます。
・毎日3度「食べている」のに
食べることに全く集中していなかった
・一粒のお米、こんなにも風味豊かで
美味しかったんだ !
・おにぎり1個で
お腹と心を満たされる幸福感…
など、改めて気づくことがあります。
食習慣の変化は、
そのまま精神状態の改善につながります。
そしてこの瞑想は忙しい毎日の中で、
今この瞬間を味わう時間を
作り出してくれます。
その瞬間その瞬間に気づき、
目の前の現実をありのまま受け入れる
「今という瞬間を生きること」の
本質に触れることができる気がします。
食べるということ
自分の身体と心を創る基本です。